駒形弘行シカゴレポート第3弾

シカゴバーバリアンズにリベンジ!

 10月4日、ニューヨークジャパンチームをシカゴに招待し、シカゴバーバリアンズそして我々JRFCCで三つ巴戦が行われました。今回はプロップ(1番)で出場しました。 試合前日、スパイクの紐を通し直し、ほとんど交換する必要の無いポイントを、1ミリでも深く芝にくい込むよう、願いを込め交換した。スパイクの手入れをしながら、今春シカゴバーバリアンズに惨敗した悔しさを思い出した。チームが結成され、タッチフットボール主体の練習で望んだ試合、体力の差は歴然であった。スクラムは雪崩のように押され、突進も止められず、完膚なきまでに叩きのめされた。 試合後、「悔しい」「リベンジ」だと声が上がった。皆でミーティングを行い、練習方法を切換え、ラック、モール、セービングそしてセットプレーであるスクラムやラインアウト等、基本的な練習を一からやり直した。練習を重ねる毎に、ヘッドキャップやショルダーパッドを着けるプレーヤーが増えていった。主力選手がけがで出場できないことは痛いが、新しい仲間も加わり、チーム力は確実に上がっている確信はあった。

第一試合、ニューヨークジャパン対シカゴバーバリアンズ戦は、接戦の末シカゴバーバリアンズが勝った。第二試合、我々クラブが待ちに待ったシカゴバーバリアンズ戦の時が来た。試合前、実は不安があった。春の試合で首を痛め、右腕が痺れてしまい通院していたが、結局完治できなかった。ポジションもほとんど経験の無いプロップ。相手は巨漢の米人であり、正直怖さもある。しかし我々クラブもまだまだ部員が少ないチーム事情を考えると、そんなことも言ってはいられない。ただ試合開始前、円陣で声を出したら、けがのこと、ポジションの不安、怖さも全て吹っ切れた。 試合開始そしてファーストスクラム。相手と息が合わず、何回か組み直した。スクラムは押されることを予想していたが、試合前監督からしっかりロッキングして組むよう指示が出ていたため、腕と足をロックし、ボールを出すことだけを考えていた。組む瞬間の当りは強烈で、3歩、4歩下がってしまうが、組んだ後はそれほど強さを感じない。しかし体重差は明らかで、ただただ重さを感じるが、味方ロックの押しも強く、このならボールを出すまで我慢できると思った。開始早々、スクラムから連続攻撃、相手陣に攻め込み、最後はペナルティから展開し、トライを奪った。明らかに春とはチームが変わっていた。「よし、これならいける」と皆も思ったであろう。それとは逆に相手チームは、予想を外され動揺しているように見えた。その後もスクラムや厳しいタックルで相手を思うようにさせず、後半もバックスの展開からトライを奪った。相手にもトライを奪われたものの、結局15対15でノーサイドの笛を聞いた。引き分けではあったが、春の惨敗から考えると勝ちに等しく、満足のいく試合であった。 第三試合、ニューヨークジャパン戦は一転して大差で敗れてしまった。バーバリアンズと良い試合をしてしまった我々と、接戦で敗れたニューヨークは、確かにモチベーションの差はあったが、チーム力の差は明らかで、早い攻撃にまったくついて行けなかった。また選手層の薄さも大きな要因であると感じた。我々はまだまだ部員が足りない。負けはしたものの、新たな目標に向かってができたのではないだろうか。 試合後、ニューヨークチームと楽しいレセプションが開かれ、酒を飲み、芸や歌で大いに盛り上がり、ノーサイドの時を過ごした。

東部アタックル 静岡県選手権準優勝おめでとう!